The Leica Look

モーションブラー

モーションブラーを活用した撮影

モーションブラーの方法には、動いている被写体を撮影する方法(長時間露光など)、カメラやレンズを動かして撮影する方法(露光間ズームや意図的なシャープネスの低下)、カメラを動かして動いている被写体を撮影する方法(流し撮り)の3つがあります。

ライカアカデミー・オーストラリアでトレーナーを務めるNick Rainsがさまざまなタイプのモーションブラーを紹介しています。

  • 長時間露光 – 動いている被写体を撮影する

    動いている被写体を日中にスローシャッターで撮影するとブレて写ってしまいますが、暗い場所で撮影すると動いている光源が光の筋のように写ります。人間の目には通常、そのように見えることはありませんが、モーションブラーを活用すれば写真として描写することが可能になります。この作品は夜の大観覧車の動きを表現したもので、ライトアップされた堂々たる姿が街並みの上に浮かんでいます。

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    シャッタースピードは30秒とかなり長めで、光の情報を十分に得ることができています。一方、絞りをF16まで絞り込んで被写界深度を深くするとともに、ISO感度を100まで下げてカラーノイズの発生を抑えました。シャッタースピードを長くするとダークノイズが多く発生する(フィルム撮影では相反則不軌が発生する)ので注意が必要です。

    16
    f
    30/1
    s
    100
    ISO
    19
    mm
  • 露光間ズーム – レンズを動かして動いている被写体を撮影する

    この作品では、大都市が発する光を絵画に描かれた太陽の光線のように表現しています。構図の中央では建物の存在感が強調されていて、そこから何かが爆発したかのように光の筋が外側に向かって広がっています。じっと見つめていると写真に吸い込まれてしまいそうな気がしてきます。

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    この作品は、絞りを絞り込み、ごくわずかな光しか撮像素子に入らないように配慮しています。シャッタースピードを25秒に設定し、三脚を使ってカメラブレが生じないように十分に注意しています。そして、撮影中にレンズのズームリングを手動でゆっくりと慎重かつ均一にズーミングを行いました。このような表現では、光の筋の長さをどの程度にするのが適切か(どの程度ズームを調整するのが適切か)を前もって考えておくことが大切です。

    16
    f
    25/1
    s
    200
    ISO
    18
    mm
  • 流し撮り – 被写体の動きに合わせてカメラを動かしながら撮影する

    この写真は「Pure Joy(純粋な喜び)」とも呼べる作品です。かつては失敗作と考えられたこともありましたが、現在は芸術的な撮影技術として用いられているモーションブラーは、この写真を見てもわかるように、感情に強く訴えかけるインパクトを与えます。その写真の中心となる被写体と「流し撮り」のテクニックが重なり合うことで、撮影された人物の立場に入り込んでしまうような感覚が得られます。

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    撮影者は好ましい採光条件下で、絞りを絞ってシャッタースピードを1/8秒にして背景をぶらすことで、顔の印象を引き立てています。撮影者は、子供の動きに合わせてカメラを動かしながら撮影してこのような写真に仕上げました。ある程度の「ブレ」は当然ありますが、流し撮りのテクニックを使った方が良い作品に仕上がります。写真を撮らないよりも多く撮影したほうがずっと良いのです。

    16
    f
    1/8
    s
    250
    ISO
    75
    mm
  • 長時間露光 – 動いている被写体を撮影する

    これは、人間の目では通常、見ることができないものを撮影した写真です。また、「光で描く」という写真の根本的な性質を利用した作品でもあります。光と闇、熱と冷、新と旧という真逆の概念を、見事な構図で、かつマルチレイヤーで表現した、エキサイティングな表現です。

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    ハンマーの一撃により飛び散る火花は、直接的でありながら煙のようにとらえどころがありません。

    このようなモーションブラーの表現には、シャッタースピードを比較的速めに設定して決定的瞬間を逃さないようにしつつ、火花とその軌跡も確実にとらえるように計算することが求められます。そこで、絞りを開放にして、シャッタースピードを1/40秒に設定することで、それを見事に実現しました。その結果、ハンマーの音が聞こえてきそうなリアル感のあるこの描写が生まれたのです。

    3.2
    f
    1/40
    s
    400
    ISO
    28
    mm
  • 長時間露光 – カメラを動かして撮影する

    粒子加速器の中では、どのような景色が目の前に広がるのでしょうか。もしかしたら、この写真のように見えるのかもしれません。目もくらむようなスピード感と未知の世界が待ち受ける空間。モノクロ写真で色味を抑えたことと、モーションブラーによってラインを表現したことで、ダイナミックな印象が強まり、あたかもタイムトンネルをくぐっているかのような錯覚を覚える作品になりました。

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    実はこの作品は、列車に乗っているときに撮影されました。つまり、カメラを動かしたわけではなく、撮影者とカメラが同時に動いていたのです。猛スピードで走る列車の車内は、カメラを安定させて撮影できる場所であると同時に、シャッタースピードを1秒に設定してほぼ絞り開放で撮影できる場所でもあり、この未来的なイメージを生み出す環境としては申し分ありませんでした。露光時間がこれ以上長かったら、単なるブレた写真になってしまったでしょう。

    2.4
    f
    7/10
    s
    100
    ISO
    50
    mm
  • 長時間露光 – 動いている被写体を撮影する

    この写真は、モーションブラーを効果的に利用して印象的に仕上げた写真の一例です。被写体の動きを見事に描き出すことで、猛り狂う荒波から臨場感が伝わってくる作品になっています。

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    霧のような白い綿毛に囲まれた中で、シャープでごつごつとした岩と崖が中心的な存在となっています。ハイパーリアリズムと表現しても過言ではないこの描写では、ディテールまで克明に再現しているため、見る者の心をつかんで離さない緊張感が漂っています。

    細部をも鮮明に描き出しているこの素晴らしい風景写真は、絞りを絞って、低感度で撮影しています。長時間露光でモーションブラーを得るために、シャッタースピードを30秒に設定しました。また、三脚を使い、リモート操作でシャッターを切りましょう。NDフィルター(減光フィルター)を使えば、より効果的にモーションブラーが得られます。

    16
    f
    30/1
    s
    100
    ISO
    28
    mm

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もちろん、モーションブラーを活用して独創的な表現を生み出す方法を身に付けることもできます。クリエイティブな写真を撮影するためのスキルを磨いて、最高の作品を生み出してください。

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モーションブラーを上手に撮影するうえで効果的なテクニックや機材はいろいろあります。例えば、長時間露光でブレを抑えて撮影するには、コンパクトで安定性の高い三脚が欠かせません。また、流し撮りには、APS-Cサイズの撮像素子を搭載したコンパクトで高性能なライカ CLがおすすめです。広角から標準、望遠までをカバーするズームレンズもラインアップしており、露光間ズーム撮影にも理想的です。

これらのカメラやアクセサリーを揃えれば、モーションブラーを活用した見事な作品を実現できます。

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