Leica
ライカMシステムのコアバリュー
瞬間の魅力 - アナログとデジタル

決定的瞬間に接近

レンジファインダーシステムを用いると、日常生活における自然な写真を撮ることができます。写真家は被写体と一体になり、レンジファインダーを用いてシーンや雰囲気や瞬間など自分のとらえたいものをフレームに収めます。同時にファインダーのフレームの外の事象にも目を配ることができます。このため、決定的瞬間を予測し、まさにその瞬間をとらえることができるのです。これはライカMならではの撮影です。マグナム・フォトの写真家エリオット・アーウィットは「一眼レフカメラでは、カメラの中に像が作られますが、ライカのレンジファインダーを使う場合は、実際に像を見てこれを認識し、それからフレームに収める必要があります」と言っています。ライカMでは事前に写真像が構成され、これが瞬時に記録されるため、撮影された写真は苦労のあとの見られない「本物」の写真となるのです。撮影者は露出時にも被写体を見ることができます。また、自然光が弱い状況下でも、明るくコントラストの高いファインダーのおかげで、きわめて正確で迅速なフォーカシングが可能となります。短いシャッタータイムラグとレンジファインダーの原理が融合され、ライカM型は世界で最速のカメラと証されています。

小型で控えめ、けれど最高に機能的

プロの写真家用のカメラでライカMほど小型のものはありません。ミラーボックスを必要としないため、M8の奥行きは37mmを切っています。Mレンズも焦点までの距離が短いことの恩恵を受け、小型で軽量です。M型カメラとレンズは驚くほどコンパクトなため、旅行写真家や報道写真家にとって理想的な機材です。ミラーの振動とそれにともなうブレは、ライカMユーザーには無縁です。目立たず、シャッター音もほとんどしない独特の設計。ライカMで撮影した写真が他に類を見ぬ鮮やかさをもつ理由はここにあります。緊迫した地域でライカMを使う写真家たちからは、ジャーナリストと思われずにすんだため、他のカメラを使う人には手が及ばなかったシーンをとらえることができたという報告が、幾度となく届けられています。また、撮影者の顔がカメラで隠れてしまうことがなくモデルとアイコンタクトを撮り続けられるため、リラックスした表情を収めることができます。こうしたメリットは、写真撮影の本質に的を絞った結果です。M型による写真撮影の本質的価値をデジタルの世界に持ち込むことで、新製品のライカM8にもこの理念が受け継がれています。

最高の写真は最高のレンズから

非常にコンパクトなライカMレンズの設計と構造が目指すゴールはただひとつ、アナログでもデジタルでも、最も質の高い写真撮影を可能にすることです。群を抜くその性能は、ライカ技術陣がその努力と工夫をすべて傾注して、明快で直線的な光学的ソリューションに取り組んだという事実によるものです。このソリューションには、しばしば、レンズエレメントをわずか数枚とし、できるだけ光の通り道への障害物を少なくするという方法が含まれます。高品質のガラスと最先端の生産技術を用いて実現したこの自然な設計により、特徴をはっきりととらえた写真を撮ることができるのです。こうしてでき上がった写真は、コントラストと解像度に優れているだけでなく、光の状態が良くない場合でも、鮮明で色合い豊かな自然な仕上がりになっています。また写真家たちからは、驚くほど滑らかにフォーカシングできるという点も評価されています。こうした品質を確保できるのは、光学および精密機器分野の専門家の経験と技量のおかげです。彼らが一枚一枚手作りしているレンズは、工業的に大量生産されたものと異なり、撮影者が心から信頼できる最高の品質基準を満たすものです。

50年にわたる互換性

1950年代、ライカの技術者はライカMバヨネットで時代を超えた基準を作り、先見の明を示しました。この基準により、機種が異なっても互換性が保証されるのです。それは今日のデジタルライカM8においても同様です。この基準が維持された結果、ほぼすべてのMレンズはデジタルライカへの装着が可能です。しかし、機種間の互換性は静止を意味するわけではありません。すべては進化なのです。ライカM8は、新しい6ビットコードによって装着レンズを識別し、この情報を用いてその後の撮影の設定を行います。互換性はバヨネットだけにとどまらず、幅広いアクセサリー群にも適用されます。M8ではデジタル画像の形式としてJPEGとDNG(RAWデータ形式)を選択できますが、この選択さえ、画像品質、将来の互換性、そしてデジタルデータの安全な記録を保証するために採用されたものなのです。M型を選択することは、これまでにも増して、永続的価値を選択することと同義となるでしょう。

一生使えるものはほとんどない。ライカMならもっと長く使えることも珍しくない。

撮影者は普通、日々の生活の真っ只中にいるものです。熱くても寒くても、雨の中でも埃の中でも。ライカMは、想定できるあらゆる条件のもとで、耐久性に優れ、高い信頼性を維持し、堅牢でなければなりません。耐久性は新たなM型の開発においても常に最優先課題です。トップカバーとベースプレートには真鍮、ハウジングには高強度マグネシウム合金と、ボディに最高級の材質のみを使用する理由はここにあります。デジタル技術に係る構成部品も、長年の使用に耐えうるよう慎重に選ばれています。高度な生産技術を用い入念な組み立てを行うため、数十年におよぶ確実な動作が可能です。このため、写真家たちは可能な限り長く自分のライカを楽しむことができるのです。まさに一生もののカメラ。次代に引き継がれることも珍しくありません。